【実録】コロナ対策で用意しておいたほうがいいもの|備蓄の重要性

※追記:2022年時点の情報が含まれています。備蓄に関してはいつでも活用できると思うので、その情報を参考にされてください。

この記事はこんな方におすすめです。
✅コロナにかかった人の体験談を読みたい
✅万一かかった時のために必要なものは何か知りたい
✅かかった時の連絡先や行動はどうすればいいのか改めて知りたい(沖縄県民向け)

この記事は、コロナに罹患した私が自宅から一歩も出ずに検査と行政への連絡ができ、10日間の自宅療養期間終了までの体験談をまとめています。発症した際は突然の発熱に慌てたし、気持ちもかなり不安になりました。万一かかった時のために、事前の備えの重要性を痛感しました。この記事を書いている2022年8月現在も、私の住む沖縄県はまだまだ感染者が多い状況です。もう、誰がかかってもおかしくない状態です。感染の実体験をふまえながら、私なりに備蓄しておいたものをご紹介します。

かかった時の状況


家族構成:夫婦二人暮らし
かかった人:筆者(46歳、女性)
療養先:自宅(2LDKの賃貸アパート)
症状:軽症
ワクチン接種:なし
基礎疾患:なし

実際に備蓄していたもの

私が備蓄を始めたのは、コロナが流行し始めた2020年の春ごろからです。それ以前は断捨離に力を入れていて、ミニマリストのようなシンプルな生活を目指していました。しかし、感染症が流行し始めると不安になるのは人の性。断捨離で空いたスペースは備蓄の品で埋められていきました。いはゆる、ミニマリストからプレッパー(備える人)になっていたのです。最初はコロナ対策のつもりでしたが、自然災害のための備蓄にもなると気が付きました。感染症対策と自然災害対策、どちらにも活用できるのが備蓄のメリットです。備蓄品はローリングストックしながら使っています。以下が主な備蓄品です。

抗原検査キット

今回、一番役に立ったのが抗原検査キットです。購入したのは今年の4月。使用期限があるので多くは備蓄できませんが、用意しておいて本当に助かりました。

無料でできる抗原検査。発熱外来での検査施設もありますが、感染者が増えすぎて関連先への電話が繋がらず予約すら取れないとニュースで報じられています。

実際に、2022年4月に夫が発熱したときに、電話が全く通じなかったのが学びになりました。当時、キットが購入できる薬局が今よりも少なかったため、薬剤師会のホームページで販売店をチェック。電話で在庫の有無を確認後に購入することができました。幸いにも夫の結果は陰性で、胸をなでおろした記憶があります。

キットは自費で2,000円かかりますが、発熱外来予約待ちのストレスや、病院受診ためのに外出する時間のロスを考えると、自宅で検査ができるのは本当に助かりました。逆に、病院での受診料よりも安く済むのではないでしょうか⁈

抗原検査キットは薬局で購入できます。沖縄県薬剤師会が発表している、販売薬局についてのリンクを添付しておきます。よく更新されるので、最新の情報をご確認ください。沖縄県薬剤師会医療用抗原検査キット販売薬局一覧


最近はインターネットでの購入も可能になりました。使い方に慣れている方であればネット購入でも大丈夫だと思います。始めて利用する方は、薬局で購入すると薬剤師から使い方の説明を受けることができます。使用方法に不安な方は薬局での購入をおすすめします。


検査のタイミングは、症状が出てから2~4日目が良いそうです。

私の場合、症状が出始めたのが8月3日、37.5度の発熱がありました。症状が出始めのタイミングだと確実な結果が出ないことがあるそうで、検査はその翌日に行いました。

結果は陽性。熱も前日より上がっていて、38.7度。

フラフラになりながらも、保健所などへの連絡は行わなければなりません。抗原検査で陽性になった場合の、専用の連絡先へウェブにて申請。申請後は行政からの連絡を待ちます。幸いにも申請当日に電話がありました。後日、医師による電話での問診があり、保健所への登録が完了。あとはショートメールで案内が届きます。

届いた案内ではマイハーシス(My HER-SYS)というシステムに登録するように、とのことでした。登録すると、健康観察のための自動音声電話がかかってきます。音声に従って、番号プッシュ式で回答します。回答は、マイハーシスへ自動的に記録されます。電話がかかってくるのは自宅療養期間の10日間です。

私の場合、発症した8月3日を0日目として、8月13日まで毎日かかってきました。電話回答以外にも、マイハーシスへ直接ログインして記録することもできます。さすがに症状がつらいときはログインできる状態ではなかったので、自動で電話がかかってくるのはありがたかったです。

コロナにかかった際の連絡先や症状・症例別の行動フローが沖縄県のホームページに公開されています。そのリンクを貼り付けておきます。イザというときにお役立て下さい。「コロナかな?と思ったら/沖縄県HP」

普段からカゼ薬は常備していましたが、コロナの場合、療養期間が長く薬が足りなくなるかもしれないと思い追加で購入していました。

服用した薬はいつも飲んでいるジキニン。いろいろ調べてみると、アセトアミノフェンが配合されたものが効きやすいとの情報が。このジキニン、アセトアミノフェンが何気にしっかり入っていました。いつも利用しているカゼ薬だと安心できます。実際に私の身体に合っていたのか、薬が効いている時間は熱も下がり平熱に戻るほどでした。効きが切れてくると、また熱が上がり具合が悪くなったりの繰り返しでしたがどうにかサバイブできました。

市販薬については沖縄県薬剤師会のホームページに資料が掲載されています。ただし、軽症の人が対象なので重症化の可能性がある場合は必ず病院を受診するか救急車を呼んでしてくださいね。下記にリンクを添付しておきます。ご参考ください。
「コロナに罹患し自宅療養中の軽症の方へ『病院で処方される薬と同じ成分の主な市販薬 PDFファイル』」

栄養剤

ビタミンCとビタミンBを用意しました。利用したのはタケダのハイシー1000とアサヒのDear NaturaビタミンB群です。タケダのハイシー1000はビタミン剤ですが「第3類医薬品」に該当します。そのため常用はしていません。体調が悪いときや、疲れがたまったとき、紫外線に当たりすぎたとき、ストレスが溜まったと感じたときなど、「ここぞ!」という時に服用しています。ビタミンBも同様で、野菜が足りないと感じたときなどに飲んでいます。自宅療養中は毎日飲んでいました。薬との飲み合わせが気になったので、薬と一緒ではなく時間をずらして飲んでいました。食欲が落ちて何も食べられないときはビタミン剤の力を借りることもできます。お気に入りのものがあれば、少し多めに備蓄するのもおすすめです。

日用品

主に備蓄していたものがコチラ↓

・トイレットペーパー
・生理用品
・ゴミ袋
・ビニール袋
・使い捨て手袋(ゴムまたはポリ製)
・マスク
・消毒用アルコール
・清拭料
・水のいらないシャンプー


トイレットペーパーと生理用品は1~2カ月分備蓄しています。そのおかげで、急に具合が悪くなっても買い足しに行く必要がなくて助かりました。ちなみに我が家で備蓄しているトイレットペーパーは150m×6ロールの商品です。長持ちするのでとても気に入っています。

ビニール袋や手袋は、家族がかかった際の看病にも使用できます。

清拭料は入浴ができないときに体を拭くためのものです。水で薄めてタオルに含ませて使いますが、水だけで拭くよりもスッキリします。液体タイプの他、泡で出てくるタイプもあります。ドラッグストアの介護用品コーナーに置いてあることが多いです。

水のいらないシャンプーも、具合が悪くて入浴ができない時におすすめです。スースーとした清涼感があり、頭皮のベタつきやニオイもスッキリします。ただし、アルコールの刺激に弱い方は使う前にパッチテストをおすすめします。

食品

食べ物は2022年初頭から備蓄し始めました。まとめ買いではなく、買い物に行ったときに1~2個ずつ買い足していくペースで少しずつ行いました。サバ、イワシ、ツナ缶の缶詰類を中心に、レトルトカレーなど、常温保存ができるものが多いです。

備蓄用食品は箱に入れてクローゼットに収納しています。賞味期限が来たら取り出して食べ、新しい商品と入れ替えながら備蓄していきます。

私の場合、調理ができる程度の軽症だったため、お粥くらいなら自分で作っていました。ただし、人によって症状は異なりますから、調理がしんどいときのことを考えて、レンジで温めて食べられるスープやレトルトお粥、パックごはんなども用意しておくといいと思います。

それから、梅干しがとても重宝しました。お粥に入れて、クエン酸と塩を摂取することができ熱中症対策にもなります。

また、ネットスーパーも助かりました。

療養中は外出は絶対NGです。

買い出しが出来ないため、地元スーパーのネットスーパーを利用していました。留め置きができるので、配達員と非接触で受け取ることができます。

登録したのは2020年の4月。ちょうど、緊急事態宣言が出る直前でした。宣言後は登録者が殺到しすぎて受付が一時ストップしていたので、ギリギリセーフで登録ができました。

現在は登録自体はできますが、感染者の急増で需要が増し注文しにくい状況です。どうにか注文はできましたが、何度もできないため、まとめ買いで対応しました。

買った物は、日持ちを考えて冷凍の野菜や肉、すぐに食べられるインスタントラーメンなどが中心です。

冷凍のミックス野菜はレンジで温めて、オリーブオイルと塩コショウで味付けるとホットサラダがすぐにできます。ゆで卵を軽くつぶして野菜と混ぜて食べたら美味しかったです。

果物も買っておくと体が喜びます。何も食べられないときのリンゴはとても美味しくて、体に浸みわたりました。

療養中の症状と対応策

発症から時系列にまとめます。

0日目

夜中から発熱。明け方は体が怠く、体温37.4度。関節痛と頭痛で眠れない。朝食後から薬の服用スタート。

1日目

朝、38.7度。10日間のうち一番体温が高かった日。抗原検査キットで自己検査をし、結果は陽性。専用サイトに登録申請を行う。

16時頃、担当者より連絡有。症状の確認と今後の流れの指示をいただく。

夫もこの日から濃厚接触者として自宅待機となる。この時点で夫に症状は出ていない。

関節痛、頭痛は薬が効いている間は緩和。

19:30頃にめまいの症状。「サーッ」という音が頭の中に流れてきて体に力が入らなくなる(血の気が引くかんじ)。夕食時だったためイスに座っていたが、倒れそうになったため四つん這いになり必死に布団へ向かう。1~2分ほど横になると症状は治まったが、冷や汗がひどい。寝る前の体温は37.6度。

2日目

朝の体温37.4度。昼36.8度。寝る前37.4度。この日から平熱に下がったが、のどの痛みが出始める。

昼前に医師会から電話があり問診を受けた。平熱に下がった旨をお伝えすると「よかったです!」とコメントを頂く。

3日目

朝37.1度、昼36.9度、寝る前36.9度。保健所よりショートメールが届く。マイハーシスへの登録の案内。布団に横になりながら登録を行う。

のどの痛みが前日よりひどくなり、水を飲むだけでも痛くてキツい。常温よりも、人肌くらいの温度だと飲みやすいと気が付く。

ぬるめの白湯を水筒に入れて用意。味覚障害もこの日あたりから始まる。食事の味付けが濃くなった気がする。

※飲みやすい温度は人によって違うと思うので、快適な温度をご自身で見つけてみてください。

4日目

朝の体温36.7度、昼37.0度、寝る前36.5度。のどの痛みは前日ほどではなく、若干緩和の傾向。軽い咳が出始める。夜にたんが出てきた。

5日目

朝の体温36.4度、昼36.9度、夜37.4度。のどの痛みは治まる。19:50頃にめまいの症状。1日目と同じ症状だった。横になりすぐに回復したが、また起こらないかと不安になる。

この5日間、夫に症状は全く出ませんでした。

6日目~9日目

平熱と微熱を繰り返す日々。朝晩は平熱だが体温の上がりやすい昼間に37度台の微熱が出やすかった。

体の動くときは、晴れの日は寝具を外に干したり、シーツを取り替えたり、掃除や料理もすることがでた。

急に具合が悪くなることもあったため「平熱といえども無理は禁物」と反省。

夫は5日間の自宅待機期間を終え、6日目から職場復帰。幸いにも症状は全く出ませんでした。

私の体温が平熱で調子が良くなったと思った夫。私の好きなビールを買ってきてくれましたが、味が分からず・・・やはり味覚障害と確信。

好きなものに限って味が分からないのはショックでした。

10日目

朝の体温36.4度、昼37.3度。療養期間最終日なのに微熱あり。(微熱が)ずっと繰り返されたらどうしようと不安になる。たんと鼻づまりが少しあり。

11日目以降

マイハーシスからの電話はもう掛かってきません。毎日あった電話が無くなると、なんだか寂しい気分になったり・・・。

外出は可能ですが、人が少ない時間を選んで買い出しに行きました。

その後も人との接触はできるだけ避けて生活しています。実家の様子も見に行きたいのですが、もう少し経ってからにします。

味覚障害は、13日目くらいから回復しました。現在は問題なく好きなビールも味わうことができています。

枕元に用意したもの


500mlペットボトルの水に首の部分が曲がるストローを入れていました。ストローをボトルに入れたままキャップが閉められるからです。ストローがあると、横になっていても飲みやすかったです。

スマホ

保健所からの電話にすぐに出られるようにします。

体温計

基礎体温計で計っていました。非接触の体温計も持っていますが、正確な体温が計測できませんでした。基礎体温計ではなくても、舌下、またはワキ下で検温できる体温計のほうがより正確に測れると思います。

スケジュール帳

症状記録のため。マイハーシスよりも細かい体調の記録をしていました。スマホのカレンダーに打ち込んでもいいと思います。

フェイスタオル

発熱により汗をたくさんかきます。首に巻くとすぐに湿っぽくなるほどです。汗の量が多い場合はバスタオルのほうがいいかもしれません。

布団

我が家では羽毛布団を年中使用しているめ、保温はしっかり行えました。温かいものを食べて薬を飲み、長袖の服と靴下を履いて布団にくるまって保温。汗を出すことができました。夏場は布団を使わない方も多いと思いますが、悪寒がひどい場合は必要になります。

着替え

汗をかいたあと、身体を再び冷やさないために着替えます。布団にくるまって1時間もすると汗だく。「トイレに行きたい」と布団から出ると汗で濡れた体はブルッと寒気を感じるほどでした。夏なのにびっくりです。着替えは手の届く場所に置いておくとラクです。

靴下

悪寒がしたら履きます。締め付け間のない、ゆったりとした着心地のものがおすすめです。足元を温かくすると全身が温まりやすくなります。

長袖シャツ

悪寒がひどくて、冬物を引っ張り出して着ていました。シャツのほうが着脱しやすいです。悪寒が収まったら脱いで放熱、また悪寒がしてきたら着用・保温・・・の繰り返しでした。

冷えピタ、保冷剤

頭は冷やしたほうが気持ちよかったです。保冷剤はタオルにくるんで首元など、ヒンヤリさせたい部分に当てていました。頭部は冷やして足元は暖かくする「頭寒足熱(とうかんそくねつ)」という言葉がありますが、その実践です。やってみると体がだいぶラクになりました。

まとめ

振り返ってみると、私の場合は家事ができるくらい動けたし、軽症の中でもさらに軽いほうだったのかもしれません。

それでも38度を超える熱が出たときはさすがにしんどかったので、事前に必要なものを用意していて本当に良かったです。

何より救われたのは、抗原検査キットです。

キットのおかげで、家から一歩も外へ出ずに療養をスタートできました。あわせて薬も備蓄していたおかげで、病院へ処方薬をもらいに行く必要もなく、無事回復することができました。

最近、新たに抗原検査キットを2個(夫と私用)購入し備蓄しています。

今回、何の前触れもなく急に発熱し、「何ごと~っ⁉」というくらいのスピードで症状が出続けました。

発症前の行動を思い返してみましたが、発症7日前に実家の両親に会いに行き、それ以降はスーパーへ買い出しに行った程度です。

「ワクチン接種してないからかかったんだ」と言われてもしょうがないと思います。ですが、接種していても罹患する人が相次いでいるのも事実です。「(接種)した」「(接種)していない」だけで罹患した人を咎めたりするのは良くないと思っていますし、毎日何千人もの感染者が出ている中でそのように言える状況なのか疑問すら感じています。

また、軽症であっても人によっては動けないくらいツラい症状が出る可能性もあります。だからこそ、万一かかったときのための備えは大切です。

元気なうちに、少しずつ、できる範囲から用意してみるのはいかがでしょうか?

備蓄はコロナのためだけではなく、自然災害が起こった際の備えにもなります。

私自身、備蓄をしてみて、「やっていて損はない」と思いました。

備えることで、あなただけではなく家族も守ることができます。

備蓄をすることで、「大難」が「小難/無難」に済むことができますようお祈りいたします。

追伸

備蓄する物は、それぞれのご家庭の環境によって変わります。例えばカゼをひくと下痢しやすい方は簡易トイレや紙おむつが必要になる方も。

ペットを飼われている方はエサなどの備蓄が必要になるかもしれません。

お子様の年齢や家族構成によっても量や食べる物も違います。あなたの家庭環境に合わせた備蓄の方法をご家族と話し合うのも、お互いに備えに対する意識が持てるかもしれません。ぜひ一度、見直してみてくださいね。