この記事はこんな方におすすめです。
✅チラシを手作りしている方
✅反応が出るチラシ作りの基礎を知りたい
✅顧客の気持ちになるヒントが知りたい
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チラシを作るとき、あなたは何を意識しますか?せっかく時間をかけて作るのですから、お客様が手にしたときの反応は欲しいですよね。
ローカルビジネス経営者にとって、近所の方々にお知らせを伝えるチラシは頼もしいツールでしょう。今回は「TPO」を例にして、チラシ作りのヒントをお伝えします。広告作りの基本となるものなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
チラシ作りはTPOである
TPOの意味は知っている方が多いかもしれません。
T(Time)は「時間」、P(Place)は「場所」、O(Occasion)は「場面/場合」のことです。服装ではよく「TPOをわきまえて選ぶ」と言われ、マナーとして認識されていますよね。実はこのTPOは、チラシ作りにも当てはまるのです。
チラシに置き換えて言うと、
T:配布のタイミング(いつ渡すのか)
P:配布場所(置きチラシ、ポスティング、手渡しなのか)
O:ターゲット(誰に渡すのか)
を考えて作ることが大切です。
今回は、あなたが自分の店で動員数100名ほどのイベントを計画しているとします。開催をお知らせするチラシを作ることを想定して解説しますので、ご自身でイメージしながら読み進めてみてください。
T:タイミングよく配布する
配布するタイミングは、イベントの期日に近すぎても遠すぎてもよくありません。
理由は、お客様の予定がイベントの日と調整できない可能性があるからです。
例えば、もしあなたがお客様で、チラシを手に取ったとします。その時、このような経験をしたことはないですか?
「イベントの直前にお知らせをされても、既に予定が決まっていて行けない」「開催日のずいぶん前にチラシを見たけれど、イベントの日をいつの間にか忘れてしまっていた」などなど。
このようなことが起こらないように、チラシを配布する際はタイミングが重要になってきます。ポイントは、お客様がチラシを手に取るタイミングを逆算して行うことです。遅くても、イベント開催日の約7~10日くらい前にはお客様にお届けできるようにするのがよいでしょう。
ただし、このタイミングはイベントの規模によりけりです。今回は小規模イベントを想定しています。100名を超えるようなものや、数千人~数万人規模の大きなイベントはお知らせする期間が長くなることをご了承ください。
P:チラシを配る場所に配慮する
チラシを配る方法はたくさんあります。よく利用される方法として、ポスティング、カフェなどの店舗に置かせてもらう、お客様に直接手渡すなどがあります。受け取ってもらいやすいように、サイズやレイアウトを工夫する必要も出てきます。以下、それぞれの特徴と効果的な方法をまとめてみました。
配布用チラシ
ポスティングや折り込みチラシとして配布するものです。ターゲットに合わせてエリアを絞ることもできます。集めたいお客様が若い年齢層なら、若者が集まる店や単身者が多く住んでいる場所、子連れのお客様に来て欲しいなら、ファミリー層が住むエリアを中心に配布します。また、ターゲットが60代以上であれば、新聞を取っている人が比較的多い世代なので、新聞折り込みチラシを検討してもよいでしょう。
自分の店の近所をポスティングしながら、挨拶周りをしてもいいですね。時間がない場合は外注する方法もあります。その際は、配布希望日に確実に配布されるように、日時に余裕を持って依頼をかけましょう。
置きチラシ
カフェやショップの一角を借りてチラシを置く方法です。スペースが狭いこともあるので、チラシのサイズはコンパクトなほうが置かせてもらいやすいでしょう。折りたたんだり、ハガキや名刺サイズにしてみてはいかがでしょうか。
チラシを置かせてもらう店は、ターゲットがよく利用する店を選びます。また、あなたの店から近い店を選ぶのもよいでしょう。近所に住むお客様にお知らせするほうが、遠方の方よりもイベントに参加してくれる可能性が高まるからです。
置きチラシは目に留めてもらうことを最優先に
たくさん置かれているチラシの中から、パッと見たときに印象的なものが手に取ってもらえます。この点が配布用チラシとの違いです。キャッチコピーや画像を駆使して、持ち帰ってもらうための工夫をしましょう。
店頭配布
自分の店でお客様に直接手渡す方法です。イベントを主催するなら、この方法が一番効果的だと考えられます。お客様があなたのファンで、店のことをよく知っているなら、イベントへの参加を検討してくれるからです。お会計のタイミングでチラシを渡すと自然かもしれません。
DMとして郵送
あまり来店しないお客様へ、チラシを郵送する方法です。送料を抑えたいなら、ハガキでもよいでしょう。休眠客の掘り起こしも同時にできるので、クーポン券を添えてみるなど、再来店を促すこともできます。
また、取引先の業者さんにチラシを送る手もあります。日頃お世話になっている感謝の気持ちを添えてイベントの案内をすると、嫌な顔はされないでしょう。
O:ターゲットに合わせた構成にする
ターゲットを決めることは、チラシ作りの大前提となる重要なポイントです。ターゲットに合わせた構成を練ることで、反応率を上げることが可能になってきます。
ターゲットを設定するメリット
年齢・性別・職業・所得・生活状況・価値観・感情・信念など、細かく設定することで、チラシが作りやすくなります。ターゲットの悩みや願望まで掘り下げると、気持ちにより共感でき、「こんなのが欲しかった!」と喜んでもらえるでしょう。
また、しっかりターゲット設定をしていると、作っている途中で迷ったり、手が止まったりしてしまうリスクを減らせるメリットも。さらに、ターゲットがどこにいるのかが推測しやすくなるため、チラシの配布場所もスムーズに決めやすくなります。
言葉・色・デザインはターゲットに合わせる
年代によって使う言葉や好みの色があるため、これを意識するとターゲットに刺さるキャッチコピーが作りやすいでしょう。
例えば20~30代だと、若い人が普段使うような言葉を用いたり、ポップで明るいデザインにしたりできます。対して50代になると、落ち着いた色調で文字は大きめ、読みやすく丁寧な日本語で書いたほうが伝わりやすくなります。
富裕層向けは高級感と品格を演出しよう
紙質には気を配りましょう。ペラペラの薄い紙よりも、厚みと光沢感のあるもので印刷すると高級感が出ます。画像や文章も格調高い雰囲気が演出できるように作り込みます。
富裕層に売る商品は高単価なものが多いのですよね。高級車・タワーマンション・ゴルフのチラシは他とは違う質感なので、機会があれば参考に見てください。
ちなみに、富裕層向けではなくても、売りたい商品が高額な場合は、それに見合ったキャッチコピー・質感・デザインに配慮しましょう。
まとめ:タイミング・配布先・ターゲットに合わせたチラシ作りを
チラシも服装と同じで、TPOに合わせて作ることを解説しました。TPOは、相手のことを考えること。つまり、あなたのお客様に合わせてチラシを作ることで、より成果の出やすい集客を叶える方法だということです。
チラシを作っていて、「イマイチ反応が出ない」「反応を出すにはどうすればいい?」とお悩みの方は、一度このTPOを振り返ってみてはいかがでしょうか。